タダで貸し借りが使用貸借でしょう。
お金が行き交う貸し借りが賃貸借ですよね。
消費貸借は借りた物と同じ物で返すというもの…なんですけど。
全部同じ物を返してる気がするんですけど(~_~;)
賃貸借契約はどこにでも出てきますから、何が違うのかを意識しながら考えた方がいいのかもしれない。
使用貸借契約
593条
使用貸借は、当事者の一方がある物を引き渡すことを約し、相手方がその受け取った物について、無償で使用及び収益をして契約が終了したときに返還をすることを約することによって、その効力を生ずる。
無償での物の貸し借り。ということは貸してる方はメリットがない?
善意で貸してくれてるから貸主の良心ですよね✨
いま知り合いから漫画を借りてるんです。
もうかれこれ3か月...全く読めてない😢
アルスラーン戦記なんですけど、最新刊からうしろ3巻分は持ち主である知り合いすらまだ読んでない!ビニールに包まれてますもん!
開けて読んでいいよって言われましたけど、そうしたらその時点で劣化しますよね。
確かにメリットない、むしろデメリットの方が...
しかもうっすらホコリも被ってるし…(ごめんなさい)
勉強の息抜きにと思って借りたんですよね…(。_。)
593条の2
貸主は、借主が借用物を受け取るまで、契約の解除をすることができる。ただし、書面による使用貸借については、この限りでない。
一応は言ったんですよ。
さすがに読んでないのを先に読むのは申し訳ないって。
別の漫画でいいからって、手に取らなかったんです。
あそこが解除のチャンスだったわけです!
(別のでもいいよとか言ってる時点で解除にならないけど…)
結局は借りてますけど...
ちなみにその前は学園ベビーシッターズを借りてました✨
借主の義務
594条1項
借主は、契約又はその目的物の性質によって定まった用法に従い、その物の使用及び収益をしなければならない。
2項
借主は、貸主の承諾を得なければ、第三者に借用物を使用又は収益をさせることができない。
3項
借主が、前二項の規定に違反して使用又は収益をしたときは、貸主は、契約の解除をすることができる。
これって賃貸借契約にも準用されている!
(正確には1項の用法遵守義務だけですが、他もほぼ一緒でいい!)
無断転貸したら契約の解除をすることができるところは一緒だ。
借主がこの用法遵守義務を守らなかったら、貸主は損害賠償請求をすることもできます。(返還を受けたときから1年以内)
漫画をハエたたきに使ったらアウト。
しばらく読めないからと他の人に貸してもダメ。
(読んでなくてホコリ被ってるだけなんでまだ大丈夫ですよね😅)
そういえば転貸借契約あたりもあやふやだな~(~_~;)
賃貸借はしんどいな💦
必要費と有益費
★通常の必要費
使用貸借の場合は借主が負担します。
※天災などによる通常発生しないような修繕費は除く
タダで貸してもらって好きに使ってるわけですから当然ですね!
★有益費
こちらは賃貸借と同じ。
価値が現存する場合に限り、
貸主の選択に従って、支出した金額または価値の増加額を借主が貸主に償還請求できる。(借用物を返還した時から1年以内)
そして、裁判所は貸主の請求があればその期間を許与できる。
貸主の引渡し義務
目的物として特定した状態でよい。
贈与と同じですね、無償だから貸主の責任は軽いのか。
責任とかなくていいですけどね。
貸してくれるだけでありがたいですよ。
(早く読まなきゃ)
使用貸借って元々はどういう事を想定した契約なんでしょうか?
漫画ばっかり頭に残る(^^;)
契約の終了と解除
❶期間を定めていた場合
その期間が満了することで終了
❷期間を定めていなかった場合
★使用・収益の目的を定めていたら、借主がその目的を終えることで終了
(読み終わればいいですもんね)
※おそらく同じ理由で借主はいつでも解除をすることができる。
★目的を終えるのに足りる期間を経過したら、貸主は解除することができる
(読み終わっても返さずにいたらしびれを切らすわけ)
★目的を定めていなかった場合
貸主はいつでも解除することができる。
(何のため借りたか理由もないなら返してもらってもいいですもんね)
❸借主の死亡で終了
貸主の良心が大きいですから信頼ですよね。
だから当人同士だけで通じてた約束だからってことだからかな。
賃貸借と違うところ
(無償と有償は言わずもがな)
❶必要費の負担が借主にあるところ
無償で使わせてもらってるから当たり前です、その間は使ってる方が出す!
❷解除が割とフランク
賃貸借はすぐ解除って難しいですもんね、お金が絡んでるから。
その点、使用貸借は1番多いケースって現実的にはどちらからでもいつでもOKの場合になるのでは?
❸死亡時
使用貸借は終了します。
賃貸借は借りてる人が亡くなっても終了しませんね。
このくらい…なんですかね(^^;)
でもちょっとした視点の違いが考えるとき役に立つかも。
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