「ありがとう」
たったその一言で救われてきました
感謝される仕事はたくさんあると思う
でも違うんです
(少し私情と偏見がある内容はお許しください)
他の仕事していて言われた「ありがとう」と
介護の仕事をしていて言われた
「ありがとう」は違いました
何も飾ってない、飾ることができない、
素直な、対等な、ゼロ距離の、不意な、
自覚できない、嘘ではない、
心に響く、心からの、純粋な、
どういう形容が正しいんだろう?
直接こころに届いてくる
「ありがとう」なんですよ
触れ合うってホントはこういうことなのかな?と思うくらい
無意識ですよ、言われた時の心の反応は
「嬉しい気持ち」になってるってやつ
にやけてる、ちょっと照れてる
そんな自分に気づくのはあとです
変に元気が出てたりします
やる気みなぎってたりします
なんでしょうね
苦労も疲れも悩みも
全部1回ふきとんでます
許してしまう
ほんとうにいのちを救ってくれる力
そんな言葉をもらえる仕事なんですよ
介護ってバカみたいに難しいんですよ!
何も偉くないんです
お世話してるって気持ちだったら介護ではないですから
できない部分を手伝うんです
出来れば一緒にやってもらうんです
尊重ですよ、なんでも
してあげたなんて気持ちもないですよ
それが仕事ですから
そのために居るんですから
そんな気持ちある人は舐められますよ
相手は人生の先輩ですから
見抜かれますって
できない部分がどこか探すために
どう動くか見なきゃいけません
話も聞かなきゃいけません
何を伝えたかったかも考えなきゃいけません
それがわからなきゃいけません
そして確かめながらまた考え直します
その繰り返し
まず相手ありきです
病院だろうが家族だろうが本人からのであろうと
情報なんてほぼほぼあてになりません
ある意味一方的に自分の意見を主張できますから
ケアマネさんもぶっちゃけ当たりはずれはあります
なのでちょくで接するのが1番です
なにも思い通りになりません
利用者、家族、医者、行政その他もろもろの方たちに
主張されたらまず聞かなければいけません
そんなもんです立場的には
本人よりも
1番「その」人に向き合ってるのは介護してる人(家族)
家族よりも
実際ずっと付き合ってるのは介護の仕事してる人
ふつうにありますからその現実
介護ってなにもできないですよ
看護のほうができることあります
それを逃げ道にするか無力と考えるかは
その人しだいですけど
なにもできないです
だから誰にでも出来る仕事のように思われるのかもしれません
わがままきいてくれる、好きにさせてくれる
薬出してくれる、傷の手当、マッサージなど
具体的な形としては一番なにもできない
でも
形に出来ないものには作用してるんでしょう
だからもらえるのかもしれません
そんな「ありがとう」を。
介護職を経験できたことを誇りに思ってます。
介護の仕事

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