ここ3段階で攻めてくるから気が抜けません(~_~;)
具体的な比率の偏りが選挙権の平等の要求に反する程度となったとしても、直ちに当該議員定数配分規定を憲法違反とすべきものではなく、人口の変動の状態をも考慮して合理的期間内における是正が憲法上要求されていると考えられるのにそれが行われない場合に初めて憲法違反となる。
(最大判昭51.4.14 議員定数不均衡訴訟)
まず、
1票の格差がひどくても、それだけでは直ちに違反にならない
それプラス
合理的な期間内に是正が行われない場合に、違反となる
つまり
「1票の格差がある」+「国会が何もしない」のセットで、やっと違憲
ところが
それでも選挙を無効にはしない(有効とすることも許される)
なぜか?
事情判決の法理
取り消すと著しく公益を害する事情があるなら違法を宣言して棄却する
もっと大変なことになるから
実際、選挙をもう1回やり直すとか大変ですよ💦
その間は議員さん居ないから政治が何も動かない、動かせない
お金の問題もありますよね...
それに、おおもとのルールである議員配分定数規定
この県なら何人、あの県なら何人って当選者の数決めてるルール
これの瑕疵(問題やら欠陥やらそんな感じ)について
相互に有機的に関連し、一の部分における変動は他の部分にも波動的に影響を及ぼすべき性質を有する者と認められ、その意味において不可分の一体をなすと考えられるから、当該配分規定は、単に憲法に違反する不平等を招来している部分のみでなく、全体として違憲の瑕疵を帯びるものと解すべきである。
一部が違憲なら、その一部だけじゃなくてルールそのものが問題、で違憲
全部ダメとなるわけでそうなったら日本全国やりなおし選挙ですよ!
そしてこれずっと続きません?
人口なんてちょこちょこ変わっていきますよ
そのたんびに格差でますよね…
他の事情も考えると終わらない気がする、というかできない気がする完璧な選挙って、そう思った。
まとめるとこんな感じ
①「1票の格差」+「国会さぼる」→違憲
②「1票の格差」+「国会さぼる」+「事情判決」→それでも無効にしない
(ここが3段階)
プラスαして議員定数配分規定の4段階かもしれない(^^;)
【憲法】1票の格差

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